Story
episode 15 |
バス停で
バスが来るのを待っている彼は、制服の左ポケットから携帯を取り出した。
携帯を開いてみると、メールが一通届いていた。メールの送信時刻は零時1分。
中学で同級生だった女の子からのメールだ。メッセージはとても短い。
1行目の9文字を読んだ彼の顔が笑顔に変わった。
2行目には「誰よりも先にこれを言いたくて」とあった。
右から近付いてくるバスに気がつき、携帯を閉じてポケットにしまいながら、彼は空を仰いだ。5月中旬の空は、きれいに晴れ渡っている。ドアが開いて乗り込みいつもの席に座った彼は、窓の外を見ながら「なんて返事を書こうかなぁ」とぼんやり考えた。
彼は今日16才になった。
Created: 2005-05-15 06:28 | Copyright © 2005 Setsu. All rights reserved. |
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